パースエクスプレスVol.106 2006年11月号

「写真に思想と現実を写し込めるのか」

  矛盾と破綻を起こしている米国式の民主主義に日本は追随し始めたのである。多様性を認めるという民主主義の一つの形態を捨て、何もかも米国一辺倒にしようとする現ブッシュ政権を認めたのである。

  私は11月初め、在日ビルマ人が多い東京に出向き、ビルマの民主化運動を続けている活動家たちに会った。そこで私が彼らに告げたのは、「ビルマにとって、世界から注目を浴び、問題解決の糸口に繋がるかもしれない国連安保理の公式議題への格上げは喜ばしいことだと思う。だが、その一方、日本が米国のアジア戦略、それも軍事的な枠組みに今まで以上に組み込まれてしまったのは、日本の独立性からいって悲しいことである」と。

  相手の存在を無視して、自らの正義だけで突っ走っている、今の米国の正義に日本は寄り添っている。米国以外の民主主義の形態は認めないという、そんな民主主義の後を追っているのだ。

  ここに非道な国が存在している。果たして、「多様な」民主主義を認めるのなら、そんな非道な国であっても、その国の体制は認めるべきなのか。答えに窮してしまう。でも、一体全体、その国の非道さは(今の私の場合それはビルマであるが)、私の生活とどんな関係があるのであろうか。  

   

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