「居心地の悪さ」

 自分は、自分の持てるものを放り出すほどの篤志家にはなり得ない。失うモノはないといいつつ、それでも何かを守ろうとする心の闇(?)をどこかで肯定しいるからだろう、か。全てを放り出す必要はない、ほんの少しの分かち合いだけでいい。それは分かっている。

  彼らの息づかいを感じるほど近づいて写真を撮る時、その息づかいがカミソリのように自分のその闇を切り裂いている。
  自分だって、寒さはイヤだし、イイもの食べたいし、ぐっすり眠りたいし、お金も欲しいし、楽したいし。それは否定しない。だから、他人に対してシャカイセイギの実現を強く求めないし、自分の許されない心を和らげる範囲において、行動するしかないだろうなあ。

 

 そう、さらに、こうやって、このことを書くことでさえ、居心地の悪さの言い訳に使おうとしている。そんな自分がいるのがどこかで許せないのだが。

 


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