<ビルマとタイの国境付近>
タイ側の町メソット郊外には、台湾や香港資本の縫製工場が70近く稼働している。人件費の安いビルマ人の出稼ぎ労働者を頼っているのだ。昨年4月、ビルマ側の町ミャワディから車で北に約30分。人口2万人に膨れあがった新しい町ココを訪れてみた。カレン人中心の町である。道路も舗装整備され、驚いたことに、町の中には電気が引かれ、幹線道路には街灯がつけられているのだ。
「電気はタイ側から引いているのさ。この町は、SPDC、KNU、タイ政府のお墨付きだよ。将来的には、町の周辺にも工場を造っていくつもりだ」
ココの町のはずれに、4車線の大きな道路が整備中だった。「『アジアハイウェイ』が開通したとき、この町と真っ先に結ぶ道路をもう準備しているのさ」町を案内してくれたカレン人が自慢げに話す。
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