人びとの閉塞感は、年ごとに強まっている。かつては100万トンの輸出を誇った米の生産は、今や20〜30万トンにまで減っている。 外貨稼ぎのために、主食のお米を輸出に回すという方針のため、その日の食べ物にさえ困る人も出始めたという。 2年ほど前、ビルマ全土を歩いてみた。 そのとき、私の目の前には、青々とした稲穂の絨毯が広がっていた。だが、そんな風景も、単なる訪問者として田畑を見る限り、あくまでものどかな風景の一つとしてしか映らない。 また、活き活きと働いている人びとの姿は、却って胸を締め付ける。平和な暮らしに見えるだけに、今もやるせなさだけが残る。