どうして今も遺体発掘にこだわるのか。
一つには、遺骨を調べることで、どういう状況で殺されたか判断することができるからだ。それによって、内戦中に起こった虐殺事件の真相を究明するための証拠となる。
さらに−こちらの方がより重要だが−マヤの先住民族文化は、基本的に共同体文化である。内戦の犠牲者は、伝統的な共同体の様式によって埋葬されることで初めて、「命の尊厳の回復を意味」することになる。そうでないと、殺された死者の魂は、永遠にさまよってしまう。
遺骨の発掘作業は原則的に毎日、朝9時から夕方4時頃まで。昼休憩の食事は、数人のグループを作った村のインディヘナの女性たちが、週1回の持ち回りで用意する。
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