そこから、「時間を大切にしなさい」とは、どういうことか？と考えてしまう。私の好きな千葉敦子氏は、「時間の使い方は、生き方の問題なのです」と言うが、果たしてそうだろうか、とも思ってしまう。
ダラダラとした生き方でもいいんじゃあないのか、というのは、ひねくれすぎた考えなのだろうか。夢や目標のある生き方だけがいいのか、とも疑問を呈してしまう。
果たして人間は、そんな「教科書的な生き方」だけをしていていいのだろうか。 そもそも、時間というのは、人間が勝手に作り上げた過去から現在、未来へと直線的に進むものだろうか。また、「時は金なり」だそうだ。だから私はおカネが貯まらないのか。
何が言いたいのか。
時間の有効な使い方、そのこと自体が目標とすり替わっていないか。人間は豊かで幸せな生活を送ろうと頑張っているはずだろう。手段と目的が入れ替わってる。時間よ止まれ、と言いたい。しかし、現実的には、毎日の生活の中で、消費情報が溢れすぎているので、知らないうちに流される生活をしてしまっている自分がいる。その流れは、想像以上に強大。瞬間を切り取る写真家として、あるいは切り取った写真でメッセージを伝えるのが自分の職業だから、時間を止めることをいつも念頭に置いておきたいと思う。
