だが、アフリカの内戦や東南アジアの干ばつ、サウジアラビアの総選挙、スーダン／ダルフールの虐殺事件、モンゴルのマンホールチルドレン、中国の農民反乱、日本国内のハンセン病患者に対する差別は、一時的に報じられるだけだ。これは、なんだかニュース（報道）ではなく情報の大盤振る舞いを呈しているだけだ。
97年は、韓国でキム・デジュン（金大中）大統領誕生の年か。ああ、この時期は、橋本首相が国会で所信表明演説をしていたのか。また、この年、世界の三船敏郎が死んだのか。
過去の切り抜きを読み返していたら、それこそ時間があっという間に経ってしまう。今と、ダブルで、時間を無駄にしているのかもしれない。
時間の無駄遣いをしながら、同時に時間の使い方に敏感になってくる。新聞の切り抜きを続けていると、過去と現在を行ったり来たりしながら、自分の生活している、今という時間軸が揺さぶられてくるからだ（ちょっと大袈裟だが）。
