さて、日本の新聞はこの1ヶ月、日中問題や小泉首相の靖国参拝の記事が多かった。そうか、「A級戦犯」というのは、「侵略戦争を計画・実行したとして『平和に対する罪』など」だったのか。BC級の戦犯とは「非戦闘員や捕虜への虐待など、通常の戦犯罪」に対するものだったのか。そんなことも知らなかった。
東条英機元首相の家族が、靖国の存在を強調するのは、「(東京裁判)は勝者の一方的な裁判で納得していない。A級とかB級とかC級とか言うが、便宜上、連合軍が裁判でつけたにすぎない。この裁判史観を認めることは先の戦争が侵略戦争だったことを認めることになる」と主張する。
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まあ、そういう主張は、国内向けには通用するかも知れないが、国際的には通用しないことが分からないらしい。問題なのは、日本の政治家が、票田を意識するあまり、この考え方に同調していることだろう。
思いつくまま、棚から90年代前半の切り抜き記事のフォルダーを取り出し、中を覗いてみる。今と同じような問題が載っている。何も解決されないままか。でも、時間だけは、15年もそのまま経過していた。 米国によるイラク侵略戦争に関して、さすがに量は少なくなってきたが、その関連ニュースはしつこく報じられるている。
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