コラムや評論はもちろんのこと、殺人事件や火事、人物の紹介や広告や書評、あれっ、と思ったら、とりあえず切り抜いておく。これは、新聞ならではの幅の広さである。
今回分の切り抜きは、まるひと晩かけて、6月8日分まで終了。この間、1ヶ月ほど海外取材が入っていたため、その1ヶ月は新聞の購読を止めていた。それでも、約3ヶ月分の記事に目を通すことになる。最後に切り抜きをしたのは3月20日頃。しばし、日付の針を戻し、手を真っ黒にしながら新聞を繰る。
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この切り抜き作業には大体、まるまる一昼夜かかる。切り抜きを終わらすと、マニラフォルダーにバサッとその切り抜きを挟み、本棚にしまい込む。前回分の切り抜き分を挟んだフォルダーの横に、新しいフォルダーが並ぶ。
しかし、こうやって切り抜きをすることで、意識的に時間を逆回転させている。1週間前の新聞を読み返すだけでも、いかに毎日、忙しく過ごしているのか気付かざるを得ない。このマニラフォルダーは、時々、気晴らしを兼ねて、中を覗き込む。
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