「内戦は終わったけれど」

 2004年3月に発足したベルシェ政権は、「和平合意」を進める意図を発表。その中に被害者に対する「国家補償計画」も含まれていた。その計画を進めるために「委員会」が設置され、コナビグア(連れ合いを奪われた女性たちの会)の代表であるロサリーナ氏が議長として就任することに決まった。
議長に就任するロサリーナ氏と話をしてみた。
 「実はね、前の政権からも『国家補償委員会』の議長になってくれないかと打診があったんです。その時は引き受けなかった。政府の行動は信頼できないですからね。でも、政権が変わって、実際、誰かがこの仕事を受けなければならないし。周りからの期待に応えざるを得なかったんです」

 −新しい政府を信用してる?
 「信頼できない部分が多いです。80年代の内戦時は、まさに先住民族を抹殺するための焦土作戦でした。今は違う形で出ています。見てください、農村や貧困対策のために政府がどれだけ予算を使っていますか。政治的な意志があればできることばかりです。グアテマラの貧困の象徴は、今も昔もインディヘナの女性の姿に集約されていますよ」
 

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