一つには、遺骨を調べることで、どういう状況で殺されたか判断することができるからだ。それによって、内戦中に起こった虐殺事件の真相を究明するための証拠となる。さらに、こちらの方がより重要だが、マヤの先住民族文化は基本的に共同体文化である。内戦の犠牲者は、伝統的な共同体の様式によって埋葬されることで初めて、「命の尊厳の回復を意味」することになる。そうでないと、殺された死者の魂は、永遠にさまよってしまう。
首都グアテマラシティから東北へ80km、チマルテナンゴ県コマラパ町の郊外。5月初めから遺骨の発掘作業が始まった。このコマラパの発掘現場は、「コナビグア」の創設者の一人、ロサリーナ・トゥユク氏自身の父親の遺体を捜す場所でもあった。
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「コナビグア」は団体としてこれまで、いろいろな場所での遺体発掘を主導してきた。1982年にお父さんが連れ去られてから22年後の今年、ロサリーナ氏はやっと自分の父親を捜す機会にたどり着いた。
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