「夢の旅路」 

 夢を持って生きるということは、本当に良いことなのだろうか。本当のところ、どうしてそんな風に(「夢を持つのが良いこと」)思うようになったのか。その理由の方を深く考えてほしい。
 でも、自分自身を振り返ってみると、同じようなことを考えていた時期がある。だが、この数年感じているのは、生きることに理由はないんだな、と。その理由に執着することで、自分自身から逃げだそうとしているのかもしれない。そんな時、考えなければならないのは、「なぜ生きる」かではなく、「どのように生きる」かではないかということだ。また、自分自身、あれもしたい、これもしたいと「主体的に生きている」ようで、実のところ「生かされている」のではないかと思うようになったことだ。

 本来なら、夢の旅路を突き進むのが理想かもしれない。しかし、今、思うのは、自分とそれを取り巻く旅路をどのように歩いていくのか、そっちの方に傾いている。目の前の一歩を大切にしようと。

 

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