どうしてそんな笑顔ができるのか。皺だらけの顔。首をちょこっと傾ける。それが妙に惹きつける。目をそらさず、真っ直ぐ射止めるような視線で笑いかけてくる。
パヤタスのごみ捨て場で働く人びとを支援する団体がある。そこで働く日本人のIさん(31歳)は言う。「ここの貧困の状況を考えると、もう笑うしかないのですよ。深刻に考えたら生きていけない。そのくらい、ここの状況はひどいのです」と。
パヤタスでの撮影に精神的に疲れ、3日間だけ、マニラ北西のオロンガポ市のスービック元米軍基地跡に休養に行った。そこには、知り合いのジャーナリストNさんが海辺にバンガローを借りていた。
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砂浜でノンビリと、大好きな潮騒の音を聞きながら、持ってきたお気に入りの本でも読もうと思っていた。 |