こんな感じの体験談であった。私は、これを読んで、唖然としてしまった。彼(筆者)は貧乏旅行なのに、「窓のあるホテル」に泊まっている。格安観光旅行のはずなのに贅沢をしている。私は、同じように貧乏取材にも関わらず、ずっと窓のない部屋に泊まらざるを得なかった。しかも、私は仕事なのだ。
朝起きると、いや、目が覚めると、それが朝なのか昼なのか夜なのか、まったく判らない。窓がないからだ。一応、埃で目詰まりしたエアコンが付いている。が、電気がないから、動かない。もちろん、客が少ないから、発電機は動かしてもらえない。
夜は暑い。だが、扉を開けると不用心だし、蚊がイヤというほど入ってくるし。真っ暗な部屋で、汗まみれになりながら寝付けず、のたうち回って約500日くらいを過ごしただろうか。
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旧首都ラングーン(ヤンゴン)の街、ナッ神の小祠に手を合わせる男の子。 |
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