現場で「あっ」と思うほど余裕が排除されている。だから見ている側を「はっ」とさせるイメージを提供できないのだ。それでは読者を説得できないのだ。また、どうしたら売れるか、そのことが優先される。どうしたら写真に影響力を持たせることができるのか、という意図はあまりない。

  作り上げられた企画で取材した結果では、見栄えのする写真は撮れるかも知れない。派手な写真は撮れるかも知れない。

 

しかし、撮り手の意識が死んだ写真は、写真そのもののメッセージが死んでいる。そんな死んだ写真が生を放つ訳はない。そんなわけは、絶対ない。見ている人にメッセージを訴えることなどできない。

 


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