10月末、大阪で「ジャーナリズムフェスタ2009」
— “集まれ「独立系」表現者!書くぞ 見るぞ 撮るぞ 話すぞ” — という集いがあった。主に関西在住のジャーナリスト、写真家、作家、映画監督、出版編集者などが、午前11時から夜の7時までの長時間、現在の日本のメディアの状況にそれぞれの立場から疑問を呈し、意見を出し合った(少々ミーハー気味の私は、日本のドキュメンタリー映画の最高峰ともいえる『ゆきゆきて、神軍』の原一男監督と一緒に記念撮影などをすることもできた)。
まず、この集まりが東京ではなく、大阪で開かれたことに意味があった。日本のメディアがほぼ全て(といってもいいほど)東京に集中するのは、やっぱりおかしいのだ、と。そう書くと、時に誤解する人が出てくる。こういう集まりは、大阪人(関西人)が東京(人)に反発しているだけだ、と。だが、集まりの趣旨は、そういうことではない。
違うのだ。
東京以外で日本におけるメディアの現状を憂う集まりをすることは、「反東京」ではなく「非東京」という立場というのがあることを再確認しようとしたのだ。これはもう「言わずもがな」だが、1つの地域や雰囲気の中で生活を続けると、自分の考え方や振る舞いも、無意識のうちにその生活環境にある程度まで染まってしまうからだ。
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国際ニュースにほとんど登場しない中米のホンジュラス。今年、軍部によるクーデターが起こり、久しぶりにこの国の名前を目にすることになった。中米諸国のほとんどは、「東西冷戦」が終結しても、所得格差・貧困の問題は解決されない(2004年撮影)。 |
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