ペンを持つ者が文学や俳句で人を感動させる。映像の時代だからといって、文字がなくなるわけではない。その道具をいかに使いこなすか。その力量がいまこそ問われているのではないか。
しかし、ビデオには手を出さない自分自身だが、インターネットを使って自分の取材結果を発表している(http://www.uzo.net/)。10月のアクセス数は、1ヶ月間で約40万ヒットを記録し、世界30カ国ちかい国からのアクセスがあった。雑誌だけに頼っていたら、やる気を失せてしまうが、写真を使っての発表に手応えはある。
メディアは多様になったかも知れないが、ジャーナリストが伝えなければならない内容は存在し続ける。
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それは、ヒューマニズム(人間性)だ。
あやふやな表現だが、人を人たらしめるもの、その人間性だと思う。写真に限らず、ジャーナリストたちは多様多様な表現手段と媒体で、それを表現すべきだと思う。
「内戦・貧困の写真ばかり撮って果たして現状が変わるのか?」 そう言われること事がある。言わしておけばいい。私は、誰か特定の分野で気に入られるために写真を撮っているわけではない。逆に、私に「そう言うあなたは何をしているか」、と問いたい。何をしているのか、と。何かのために動いているのかと。
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