Vol..135/2009/4
「みる(後編)」

 ここに2枚の画像がある。1つは「粉河寺縁起」から取った絵図(12世紀絵図)。もう1つは、わたし自身が2007年にビルマの山奥で撮影した啼き鹿の革をなめした写真である。双方とも、場所や時代は違えど、なにか共通点があるようだ(ただ単に、偶然だとして切り捨てることもできるが)。
 この2枚のイメージをどのように捉えて解釈すれば良いのだろうか。単に狩猟農耕生活の共通点か。或いは別のところにあるのか。その解き方のヒントはおそらく、身体にしみ込んだ人文地理や民俗・民族史、歴史学の総合的な知識を持つ者によって解き明かされていくだろう(今のわたしにはその能力はない)。

 

   


This site is developed and maintained by The Perth Express. A.B.N.29 121 633 092
Copyright (c) The Perth Express. All Reserved.