なんともう12月。
　１年が過ぎていくのは、本当に早い。冗談抜きで。ついこの間、1月だと思ったら、もう12月がやって来ている。
　その昔、知り合いから、この「早い」という感覚を数字で表すことができると聞いたことを思い起こした。365日を自分の年齢で割るのである。私は今、45歳。1年365日を45で割ると、365÷45＝8.1となる。それが10年前の35歳の頃だと、365÷35で、その解は10.42である。小数点を切り捨てて、8を10で割ると、0.8だ。そうすると、現在は大体、10年前の35歳の頃に比べて、1年は20％も短くなる計算だという。ただの数字のお遊びだと笑っていられないほど説得力のある数字だ。
　数字といえば、今年の後半は米国発のサブプライムローン問題を端緒に、世界的に経済状態が悪くなっている。米国でも、欧州でも、日本でも数十兆円という数字が躍っている。こうなると、もはや個人では実感できない数字である。雇用者も、この日本であっても、数万人規模で、その職を失っている。