個人的なことを言えば、フリーランスでこの仕事を始めて17年目。こんなに危機的な経済の悪さを感じたのも、今年が初めてである。なんだか背筋の寒くなるような感覚である。生来、度がつくほどの楽観的な私でも、今年後半からの経済の悪化は想像を絶する。それ故、2008年の年末は日本で、おとなしく過ごすことになった。3年ぶりに日本でお正月を迎えることになる。これまで取材先で過ごしていた時間を、日本で写真編集の時間に充てることになった。長らくの懸案であったウェブの写真整理をすることにした。
フゥフゥ言いながら、約4,000枚のビルマでの写真をwww.uzo.net/asia/burma/burmatop.htm にアップした。個人で、ここまで写真を大多数の人にお見せできるようになったのは、やはりデジタル化のおかげであろう。
| 実今、私の部屋の中に飾っている2枚の写真のうちの1枚である。1990年、米国ボストンで写真撮影の技術を学び始めた頃、下宿先の家主であったブルースをモデルに写真撮影の練習をする。アイルランド出身の頑固な「古き良き米国人」の典型だった。彼のような人がいるから、今も米国の奥深さを信じられた。フィルムのサイズが12.5cm×10cmという大型カメラ（蛇腹式）を使っての撮影。フィルムの現像や写真の焼き付けなど、全てが手作業であった。 |
