果たしてどれだけ多くの兵士が死んだのだろうか。どれだけ多くの民間人が死んだのだろうか。彼ら(大多数のアラブ人と多国籍軍兵士たち)は、一体何のために死んだのだろうか。問題は何一つ解決されていないように思える。しかし、実際、人は死んだのだ。その理由を私は、理解できない。何故、彼らは命を失わなければならなかったのか。あるいは今も、失い続けているのか。
「湾岸戦争」は何故起こったのか。その本質を議論する前に、イラクの問題は、人々の関心から消え失せた。もちろん、「湾岸戦争」のきっかけは、イラクを支配するサダム・フセインのクエート侵攻がきっかけだった。フセインが何を目指していたのか、どういう戦略で隣国に入ったのか私は知らない。おそらく、イラン・イラク戦争で疲弊したイラクの国内事情から、クエートの石油資源を目当てにしたのだろう。
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世界の秩序を維持するために、多国籍軍は出動し、イラクを爆撃した。自由と民主主義を守るためでは、決してない。一体、誰のための秩序だったのだろうか。現存する国境線を破ったイラクへのペナルティーなのか。西側諸国の民主主義の旗頭である米国は、クエートの封建社会には何も言わない。結局、湾岸戦争は歴史の一つの出来事であって、そこに暮らす人の生活や権利は何一つ変わっていない。問題は何一つ解決されていない、と思うのだが。
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