[最終節] 石田 博行
 連載を始め、石田にインタビューをする時、いつも調子の良い時ばかりとは限らなかった。シーズン中は右足首、そして腰を故障し、また監督との軋轢もあった。しかし、逆境に立った時の石田は本当に強かった。今回の電話でのインタビューでも「人生大変だからやりがいがある」と話していたが、よく「苦難のない人生なんてありえない」と言っていたことを思い出した。石田のＪリーグ復帰戦を心から楽しみに、ゆっくりと待とうと思う。
最後に、なぜこのコーナーのタイトルを「Never Ever Stop」にしたのか。初回のインタビューの時に、石田の勢いを肌で感じた。その勢いとは決して躊躇することなく、自分の目標に突き進んでいる、軸のぶれない姿だった。情報過多のこの時代、防御していない限り、無作為に自分を冒すモノは身の回りに五万と存在する。その影響するものによって、自分を見失うことだってあるだろう。しかし、石田はその自分を冒すモノから上手に距離を置き、自分の掲げたターゲットはいつでもクリアーにしていた。日々の生活で簡単なようで、簡単ではないこの自分環境の維持を石田は大切にしていた。そのクリアーなビジョンを見続けながら、立ち止まることには無縁だった石田。だからこのタイトルにした。 |
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