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[最終節] 石田 博行

先日、「最後のインタビュー」を惜しみながら受話器を取り、日本に電話をした。そして、石田と話を進めるうちに、自分が話をなんとかまとめようとしていることに気付く。最後という意識が頭のどこかにあったからだろう。しかし、石田から放たれる言葉は、全てが前に進むものばかりだった。これからの将来の話ばかりだった。つまり、まとめるなんてとんでもないことだった。前回号で、石田の6年ぶりのJリーグ復帰戦は足のけがで先送りとなり、まずはサテライト(2軍戦に相当する若手育成リーグ)で調子を整えてから、と報告したが、実際患ったけがが軽度なものではなかった。結局、けがから全体練習に復帰したのが7月27日となってしまった。しかし、完治してないところで無理をしたためか、その1週間後に同じ個所を傷めてしまう。靭帯損傷だった。石田にとって、特に焦りがあったわけではなかった。ただ、練習復帰への見極めを誤ってしまったようだ。恐らく、次の全体練習に復帰できるまでには8月いっぱいはかかるだろう、と話す石田。Jリーグ復帰まで更に先送りとなってしまったのだ。だが、「まずは脚を治して、その後はフィジカル面の調子を上げていく」と話し、「やれる自信はある。やれるからここ(日本)に居れるのだし、やれなければここには居れていないはず。自分のサッカーができれば、結果も残せると思っている。自分のベストが出せれば、結果はついてくるでしょう」と語気を強めて言い切った。