そしてあわててトイレを済ませようとして、トイレの水に浮いている、昨日の夜ショルダーバッグから見えていた青いストローを見つけたのでした。
「行くわよ、MORIO!」
MADISONのせかす声をドアの外に聞きながら、僕は急いでトイレットペーパーをぐるぐる巻きにしてトイレの水の上に落とすと、そのままフタをして勢いよくストローごと下水に流しました。
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浴室のドアを開けて部屋に戻ると、僕は靴をはき、もう表に出て行ってしまったらしいMADISONを追ってバチェラーユニットの階段を駆け下りて行きました。
やっと追いついて歩き始めた僕を、彼女は気持ちよさそうに深呼吸してから振り返りました。
「MORIO、わたしあなたとつきあってもいいと思ってるの。それでひとつ聞いてもいいかしら? あなたそうなっても例の縫い目は入れ続けるつもりなの?」
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