「ねえ、MORIO、のどが乾いたわ。」
桟橋をあとにしたMADISONと僕は、あまりいい雰囲気とは言えない隣りのフィッシュマーケットでお茶を飲むことにしました。
「ところであなた、どこに住んでいるの?」
僕は、海の近くにあるバチェラーの住所を彼女に教えました。
この街の東にはオリンピックの時にビーチバレーボールの会場に使われた有名なビーチがありました。ビーチの南側の断崖に沿ってジョギングコースが海岸線の上に4㎞ほど続いていて、その行き止まりのこじんまりしたローカルビーチに、僕の住んでいるバチェラーユニットがあるのでした。
|
|
「あなたブロンテに住んでいたの?」
「それで、きみは?」
「タマラマ。」
タマラマはブロンテと隣り合わせのゲイやレズビアンの多いビーチで、地元のおしゃれな人達に人気のあるところでした。
不思議な気持ちでした。
|