けれども、その生活を支えるためには、SPEEDが必要になり、そのSPEEDのためにSEXにのめり込むことを覚えてしまい、そのSPEEDを続けて手に入れたいがために、無理を
承知で体を酷使してしまうという悪循環は、要領ばかり良い人間達や、人脈とかコネとかを持っているだけで、何の才能も無い人間達のためのような、今のこの世の中が続いていく限り“MADISONの悲劇”は終わることなく、繰り返されてしまうような気がします。
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残念ですが今の僕には何の力もありませんから、ただテレフォンボックスの中でうずくまっていることくらいしかできませんが、いつか、どこかでMADISONともう一度会うことができたなら、今度はお金の力なんかじゃなくて、まっすぐに彼女の瞳を見ることのできる人になっていたいと思います。
でも、こうしている間にも、MADISONが違う男の上であんなふうに大胆になっているのかと思うと、その瞬間から救いようの無い気持ちの中に突き落とされてしまう弱いMORIOという男がいるということも、もしよかったら忘れないで
いてください。
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