初期のSPEEDの常用者には、のどが乾きやすくなるという共通の症状があり、またその効き目も頻繁に使ううちにあまり効かなくなってきて、例えば彼女達の場合、一晩に三回以上吸引しなければならなくなった頃を目安に、2〜3週間使用を止めて、部屋の中などの人目につかないところにこもり、断続して襲う禁断症状(光や人の視線が怖いなどの症状)をやり過ごしながら、やがて体が回復し始めるのを、辛抱強く待つのだそうです。
  最後に、SPEEDはSEXをするときに使うと、その効果が 顕著で、常用者の多くがやがてその陶酔の世界にのみ、やすらぎを覚えてしまうようになるということでした。以上が、チャーリーから教えてもらったSPEEDに関する情報です。


 キャシーズを無断で休むようになってから、3週間が過ぎようとしていました。その間に勝手な想像ですが、僕はMADISONがどうしてSPEEDに手を出すようになったのかを、自分なりに組み立ててみることにしました。ある時、何かが彼女に起こって、それ以降、普通に働けなくなってしまったという想像は、そう外れてはいないと思います。例えば、信じていた人に裏切られたとか、父親の暴力に我慢が できなくなって家を飛び出してしまったとか、そういったターニングポイントがどこかで必ずあった気がするのです。
 そして、その経験を通して自分を取り囲んでいる世の中 全体に対する強い不信感のようなものが彼女の中にできあがってしまい、それが原因でいわゆる“普通の仕事”ができなくなってしまったような気がするのです。僕にはその辺のMADISONの気持ちが、わかる気がします。
   


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