でも、みんなお金が欲しくってここに来ているわけだし、だったらカジノでもうけた人の方がいいような気がするけどなぁと思いながら、ドロシーの話を聞いていると、勘のいい彼女に「それは、違うわよ」と言われてしまいました。「MORIO、おせっかいかもしれないけれども、その事ってとても大切なことなのよ。MORIOにこんな話はしたくないけれども、うちの女の子達にー番人気のないお客さんが、ほら…、この間あなたが教えてくれた‘チュウザイイン’って呼ばれる人たちでしょ。そりゃ、お金は持ってるかもしれない。日本のマッサージパーラーに比べたら、
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半分くらいのお金で女の子と遊べるからなのかもしれない。でもね、口も聞きかないで目も合わせないで顔や体だけチェックして、それで「行くぞ」はないでしょうってこと。べつに、ここの女の子たちだって、彼女達のしている行いが下げすまれてもしようのないことくらいわかっているけど、その子の人格まで無視したような、まるで人身売買に来ているみたいな態度で部屋に連れ込んでおいて…。そして、終わってから白人の女は冷たいとか、義理でやってやがるとか文句言われてもねぇ。こわいようだけれども、その人の育ちとか品格がこういうところではもろに出てしまうものだからねえ。」
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