南フリーマントルで8日間過ごした後、ようやく医者は出発してもよいと母に告げた。南に向かう南西鉄道の車窓ごしの、ぽつぽつと人家が点在する広大な大地に私たちは次第に呑み込まれていった。列車はついにマーガレットリバーという小さな村に到着した。