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明日は来る It wasn't my day today, but tomorrow will come.
Vol.177/2012/10

第6回「決断」


言葉


 「山田は、練習参加だけでもできないだろうか?」
 「話を通してみるが…、厳しいだろう」
 「率直に?」
 「コウジは、州リーグで1シーズンプレーをした。それでも声が掛からなかったということは、それが結果だと思う。我々は、コウジを観てきた」

 遡ること3月22日、Inglewood Unitedの2012年リーグ開幕の壮行会で、グローリーの監督、Ian Ferguson氏が参会し、直接山田と話をしている。「今のクラブでがんばれば、きっと誰かが観ている。上(Aリーグ)にあがれるチャンスはある」の言葉が思い起こされる。あれから6ヶ月の月日が流れた。

 2012年のシーズンは、終了した。Aリーグに最短と思われた“Inglewood United”というレールに乗った山田だったが、現時点ではグローリーのユニフォームに袖を通せてはいない。 しかしAリーグ、中でもグローリーでプレーしたいといった思いはぶれていない。12月9日の時点で、山田は監督の誘いを受け、黄色と青のInglewood Unitedのユニフォームを再び着ることになるのだろうか。決断が迫られている。




山田 孝次(Koji Yamada)
1981年12月22日生まれ。東京都町田市出身。2003年にルーマニアの1部チームとプロ契約を交わし、2006年に日本帰国後、ジェフユナイテッド市原・千葉アマチュアチーム(現ジェフユナイテッド市原・千葉リザーブズ)、FC琉球、カマタマーレ讃岐、エリース東京FCでプレー。2010年からはFCコラソン・プリンシパルに在籍していた。右利き、身長178㎝、体重68㎏。


今城 康雄
2005年のオーストラリア・プロサッカーリーグ、Aリーグの開幕以来、Aリーグ公式メディアとして取材を重ね、パース・グローリーのホームゲームでは同じく2005年の開幕戦から現在に至るまで記者席よりリポートを届けている。