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About Perth〜オーストラリア・パースを知る〜
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最終回「不屈」
第7回「プロフェッショナル」
第6回「決断」
第5回「プレースタイル」
第4回「言葉」
第3回「見えない壁」
第2回「挑戦」
第1回「契約書」
Vol.176/2012/9
第5回「プレースタイル」
9月8日に行なわれた22試合目で、2012年のリーグ戦は終了した。山田のInglewood Unitedは4位となり、上位5チームで争われるプレーオフに進出する。
山田は、リーグ戦18試合目でイエローカード2枚の退場処分を受けたが、山田の『プレースタイル』では、やむを得なかったかもしれない。山田は、相手選手との一対一の局面において、そうそう負けることはない。大柄のオーストラリア人選手の中に入ってしまうと、やはり細身に写る。身長もさほど大きく見えない。しかし、身体の競り合いの強さで言えば、チーム随一だ。
「自分が相手選手と競り合い、その際のこぼれ球を味方選手が拾えば、それでいいんです」と山田は話す。そのプレースタイルが、自分の長所だと自己分析している山田だが、このプレースタイルは決して華々しくはない。身体と身体がぶつかり合うため、ケガとも背中合わせだ。
実際、山田は今まで多くのケガを経験してきた。ボールを競り合う中で相手選手の頭が顔に入り鼻骨複雑骨折、そしてヘディングでの競り合いで同じく相手選手の頭が入り眼窩底骨折に頭蓋骨骨折、また接触プレーで左ひざの靭帯を断裂させ、メスも入れている。競り合うことに「怖くないのか?」と聞くが、「それが自分の長所ですから」とあっさり答えた。