今号は、前号に引き続き日本の学校体育で学ぶエクササイズの後編です。マット運動で前転や後転は日本の学校では練習しますが、パースではそのような時間を設けているところ少ないでしょう。しかし“側転”はパースのきれいな芝が広がる公園でできると思います。子どもたちの中で格好よく側転ができるようになりたいと願う子どもも多いと思います。そこで、今回は“側転”をきれいにできることを目標にエクササイズを設定し、全てのエクササイズのゴールが側転の完成となっています。
えんぴつロール
♦エクササイズの目安 :各5回×3セット
足と腕を持ち上げ寝転がり、左右交互に横へ360度、ひねります。このひねりが側転の回転へと活かされます。
芝生などなるべく表面が柔らかいところで行いましょう。 |
サイドバニーホップ
♦エクササイズの目安 :20回×3セット
両手を床に着き、お尻を持ち上げ右手、左手の前に両足が着くようジャンプをします。側転の手の位置や地面を蹴り上げる足の感覚が実際の側転に活かされます。
手と肩になるべく体重が乗るようにしっかりお尻を持ち上げましょう。 |
側転
♦エクササイズの目安 :合計10回
身体は一本の線をイメージして両手は肩幅、足はなるべく広く開いて行いましょう。
まずは、左手から着くのか、右手から着くのか、自分のやりやすい方向を見つけましょう。転倒の危険性があるので、芝生もしくはそれよりも表面が柔らかいところで行うようにしましょう。 |
【前島イズム(1)】
〈今月のヒント〉
逆さまになるメリット
子どもの頃は壁倒立や鉄棒を使って逆さまになる機会があったと思います。実は、逆さまになることはたくさんのメリットがあります。1日、30秒を2セットを目安にトライしてみましょう!・内臓の位置を元に戻す。 ・むくみ冷え性解消。・肩こり腰痛解消。 ・便秘にも効果あり。
【前島イズム(2)】
〈今月の出来事〉
フランスの体操選手
先日、フランス・ナショナルチームの体操選手が自分の所属する「High Flyers」に1週間練習で訪れました。 フランスチームは来年行われる東京オリンピックの出場切符を手にすることができませんでしたが、その直後にオーストラリアへの海外遠征を決め、更にその先を見据えて練習に励んでいます。非常に向上心のある素敵な選手で、その彼との出会いに感謝する1週間となりました。
フランス・ナショナルチームの体操選手(中央)と「High Flyers」のコーチ(右)。
▼このコーナーでは読者の皆さんからのエクササイズに関する疑問や質問をお待ちしています。
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