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【パースエクスプレス・マガジン】今月のなやみちゃん「花粉症」


 
オーストラリアで生活することで日本では予期しなかったケガをしたり、病気になったりすることもありますよね。もちろん、そんな時は病院に駆け込むこともあるかと思いますが、英語の診察やカウンセリングで言葉の壁を感じたことのある方も少なくないはずです。このコーナーでは、パース在住の「なやみちゃん」の病気やけがを医師の診察の前に専門家が日本語でアドバイスを行います。

  私が日本語でご案内致します。
日本語医療センター/マネージャー 千綿 真美さん
〈日本語医療センター〉日本人通訳が常勤し、医師の診察を受けられる。また、海外旅行傷害保険でキャッシュレス・サービスも提供している。

 

 

ケース03 : 今月のなやみちゃん「花粉症」

 

  なやみちゃん、今月は“どうなさいましたか?”具合が悪そうですが、お医者さんの診察の前にお話を聞きしましょう。

 

  最近、目が痒くて、くしゃみも止まりません。まさか、花粉症かと…

 

  オーストラリアは、世界でも有数の花粉症を含むアレルギー疾患発症の多い国で、特にここ西オーストラリア州はオーストラリア首都特別地域に続いて国内で2番目に花粉症の発症が多い州となっています。8月後半から9月に入り、雨が落ち着いて気温が上昇してくると、オーストラリアでも花粉症の時期が始まります。

 

  日本では全くなかった症状です。自分はアレルギー体質でもないし、そもそもいきなり花粉症とかってなるんですか?

 

  今まで花粉症になったことがなかった人も、ある年から急に症状が出ることがあります。これは日本にいても、オーストラリアにいても関係ありません。ある年、急に免疫システムが体内に侵入した花粉に反応を示し、目・鼻・のどのかゆみ、鼻水、鼻づまり、くしゃみ、頭痛やだるさなどを引き起します。

 
 

  花粉の種類は、日本といっしょですか?

 

  日本では、花粉症の原因というと「スギ花粉」が代表的ですが、オーストラリアで多いのは、様々な種類の芝やSilver Birch(シダレカンバ)、Maple(カエデ)、Olive(オリーブ)などの木、様々な雑草などからの花粉となっています。花粉の時期はその植物にもよりますが、9月から4月または5月まで、数ヶ月に及びます。

 
 

  この症状が花粉症かどうか、検査することはできますか?

 

  アレルギー検査は、日本では病院に行き即日で簡単にできる「皮膚のパッチテスト」が一般的ですが、オーストラリアでは特に重症なアレルギー症状でなければ検査は行われません。もし必要であれば、GP(一般医)では血液検査が一般的ですね。

 
 

  オーストラリアでの花粉の治療法は?

 

  花粉症の治療には、抗ヒスタミン剤やステロイド剤の目薬、鼻のスプレーや内服薬がそれぞれの症状に応じて使われます。抗ヒスタミン剤は、ドクターの処方箋なしでも薬局で直接購入することができますが、ステロイド剤は処方箋が必要です。なやみちゃんの場合、花粉症なのかどうかまだわかりませんので、まずはこの後、ドクターの診察を受け、適切なアドバイスをもらいましょう。

 
 

  では、なやみちゃん、通訳を致しますのでお医者さんに診てもらうため、一緒に診察室へ行きましょう。

 

【情報提供】
日本語医療センター
予約から診察、そして診察後のサポートも全て日本人スタッフが対応。医師の診察には日本人通訳が付き添い、日本語で安心して受診できる。海外旅行傷害保険加入者は医療費、通訳、薬や検査などの費用を全てキャッシュレスで受けられる(但し保険適応外ケースもあり)。

パース 日本語フリーダイヤル(予約):1800-777-313 
電話:08 9486 4733 
一般診察予約受付時間:月~金曜日8am~17pm 土曜日9am~12pm
住所:Level 1, 713 Hay St. Perth WA 6000 (Perth Medical Centre内) 
ウェブサイト:www.nihongoiryocentre.com.au







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