パースで生まれ、パースで育った芸人「チャド・マレーン」のチャドに関する旬な情報を毎号お届けしています。今号は、テレビ番組への出演情報と、数回に分けてご案内している書籍第一号『世にも奇妙なニッポンのお笑い』を“楽しく読む方法”を紹介します。
チャドの活躍
フジテレビ系『ネプリーグ』にチャドが出演!
日本人よりも日本に詳しい世界選抜チームの一員として我らがチャドがクイズに挑戦!
フジテレビ系列で毎週月曜夜7時から放送されている同番組は、お笑い芸人トリオのネプチューンを司会に、トークやゲーム、クイズを組み合わせたバラエティをテーマに送る。6月18日(月)放送回の「日本代表チームvs世界選抜チーム」企画に、ネプチューンの原田と堀内に菊川怜らを加えた日本代表チームで、ネプチューンの名倉や予備校講師でタレントの林修、お笑いコンビのパックンマックンのパトリック・ハーランや俳優のダンテ・カーヴァーらの世界選抜チームが常識国際マッチに挑んだ。その世界選抜チームの一員としてチャドもクイズに挑戦!「日本の映画を英語に翻訳する」映画翻訳家としても活躍中のチャドは自身を「戸田奈津子の逆バージョン」と表現し、余裕の表情を見せる。果たして、チャドがメンバーの世界選抜チームは、ボーナスステージへと進出したのだろうか!?
チャドの書籍
チャドの記念すべき書籍第1号「世にも奇妙なニッポンのお笑い」
パースエクスプレス推奨『楽しく読む方法を教えちゃいま~す』
ここでは、いつものこの『パースからお笑い芸人が誕生』のコーナーを拡大してお届けする『楽しく読む方法を教えちゃいま~す』。
今号は「第四話 若手貧乏芸人サバイバル・ハイウェイ(本書P71~90)」を解体します。
本書から
お笑い芸人になるためパースから日本へ行く前に、パースでバイトをしてお金を貯めた話を紹介。「日本語をもっとちゃんと勉強せなあかんと思って、現地の日本語のフリーペーパーも立ち上げました。高校生の分際で広告営業に行ってスポンサーを見つけてきたりしていました。(原文ママ)」
ポイント1
なんとそのフリーペーパーが、本誌「パースエクスプレス」です。1998年の2月に初版発行をしていますが、チャドは日本に行く直前まで編集部員として翻訳をしたり、日本語で記事を書いていました。実際、初版と第2号の2冊に携わりましたが、自身のコーナーも持ち、また広告営業ではフルページ広告を大手企業から取ってくるといった敏腕セールスマンの一面も見せました。当時のチャドに興味のある方、編集部までご一報を!チャドが書いた秘蔵の原稿もありますよ(笑。
本書から
漫才の相方について、NEC(吉本総合芸能学院)では一期上の先輩、加藤貴博と『マンスリーよしもと』という雑誌の発行先でのバイトで知り合ったと書いてあります。2人はその後コンビを組むことになりますが、コンビ名は2度変更しています。
ポイント2
結成当初のコンビ名は「モーニングコール」。次に「ジパング上陸作戦」。これは、白人という容姿のチャドゆえに日本のお年寄りに評判悪いという冗談のような理由で改名となり、現在の「チャド・マレーン」となりました。ちなみに、「チャド・マレーン」はチャドの本名。よってチャドの紹介は、『「チャド・マレーン」のチャド』といった感じになります。
本書から
吉本興業が主催する漫才のコンクール『M-1グランプリ(M-1)』に出場を重ねた当時の「ジパング上陸作戦」と「チャド・マレーン」。審査委員長だった島田紳助氏とのエピソードが本書に数々紹介されていますが、M-1にて当時、前人未踏の記録を作ったというのは皆さん、ご存じですか?
ポイント3
2002年(第2回)~2009年の8年連続出場して、毎回準決勝に進出していましたが、いずれも敗者復活戦に回り、敗退していました。この8回連続の敗者復活戦出場コンビは当時、チャド&加藤だけでした(現在の記録保持者は10回連続の“とろサーモン”)。
チャド・マレーン
1979年11月28日にパースで生まれ、パースで育つ。高校生の時に交換留学生で兵庫県へ行き、テレビで流れるお笑い番組、特に『ダウンタウンのごっつええ感じ』に衝撃を受け、日本のお笑い芸人になることを決心。地元の高校を卒業後、大学進学の道を選ばず、吉本総合芸能学院、通称はNSC(エヌエスシー)の外国人入学生第1号となる(大阪21期性)。ちなみに、チャドは「パースエクスプレス」マガジンの立ち上げ(1998年)メンバーのひとり。お笑いコンビ名は、チャド・マレーン。相方は、加藤貴博。本人の本名もチャド・マレーンなので、正式にはチャド・マレーン(コンビ名)のチャド・マレーン(名前)。チャドがボケで、加藤がツッコミ。近年、松本人志や木村祐一、板尾創路の監督映画の字幕翻訳を手掛ける。そして、2017年12月には自身初となる書籍「世にも奇妙なニッポンのお笑い」を発行。お笑い芸人、翻訳者、執筆者として日本で活躍中。