Q
パースの美容室で働いています。TSS(Temporary Skills Shortage)ビザで美容師としてビザを取得しました。永住ビザへの切り替えができないと思っていましたが、最近、新しいビザができて可能性が出てきたと聞きました。新しいビザの条件などを教えてください。
A
Skilled Employer Sponsored Regional(Provisional)Subclass 494 visa(494ビザ)の申請受付が、2019年11月からスタートしました。このビザはRSMS(Regional Sponsorship Migration Scheme)ビザに代わるものです。494ビザのスタートと同時に申請可能なDesignated Regional Areaに新たにパースが含まれたので、パースの会社にスポンサーをしてもらって仕事をしているなら、このビザの申請が可能になります。494ビザは永住ビザではありませんが、ビザを取得してから3年が経過したら永住ビザの申請が可能になります。494ビザから申請できる永住ビザは、Permanent Residence(Skilled Regional)Subclass 191で、2022年11月から申請ができるようになります。
494ビザ申請の主な条件は、44歳以下であること、Regionalエリアに指定された地域に所在する会社にスポンサーされていること、494ビザを申請するSkillやライセンス、学位などを持っていて3年以上その職種で就労した経験があること、Skills Assessmentにパスしていること、IELTSのスコアが全科目で6.0以上であること、健康であること、犯罪歴がないことです。英語テストはIELTSの他にTOEFL、PTE Academic、OETを選択することができます。申請費用は$4,045で、同時に申請する家族がいる場合には、18歳以上なら一人あたり$2,025、18歳未満は一人当たり$1,010です。
494ビザはTemporaryビザですが、Medicareに加入することができます。ですから、TSSビザで必要なOverseas Visitors Health Coverに加入する必要がありません。494ビザはTSSビザよりも申請できる職種が多く、3年後には永住ビザ申請も可能なのでパースで働いている人、働きたい人にとってはチャンスが広がったように感じます。
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件名:ビザと移住係
鈴木 竜一郎
Japan Australia Settlements代表
1987年、 早稲田大学商学部卒業。 2000年にカーティン工科大学MBA卒業後、 2001年にエディスコーワン大学会計学修士卒業。
□ 登録税務代理人:25479352
□ 登録移民申請代理人: MARN 1173457
□ ファイナンシャルアドバイザー(AFP)