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【パースエクスプレス・マガジン】今月のなやみちゃん「不眠症」


 
オーストラリアで生活することで日本では予期しなかったケガをしたり、病気になったりすることもありますよね。もちろん、そんな時は病院に駆け込むこともあるかと思いますが、英語の診察やカウンセリングで言葉の壁を感じたことのある方も少なくないはずです。このコーナーでは、パース在住の「なやみちゃん」の病気やけがを医師の診察の前に専門家が日本語でアドバイスを行います。

  私が日本語でご案内致します。
日本語医療センター/マネージャー 千綿 真美さん
〈日本語医療センター〉日本人通訳が常勤し、医師の診察を受けられる。また、海外旅行傷害保険でキャッシュレス・サービスも提供している。

 

 

ケース19: 今月のなやみちゃん「不眠症」

 

  なやみちゃん、今月は“どうなさいましたか?”具合が悪そうですが、お医者さんの診察の前にお話を聞きしましょう。

 

 
暑くなったので寝つきが悪くなったと思っていたら、涼しい時も変わらなくて…。日中、頭痛がします。

 

  そうですか…、もしかしうたら不眠症かもしれませんね。必要な睡眠時間の長さは個人によって異なりますが、その人にとって満足な睡眠が取れない日々が続くと日中のだるさや眠気、頭痛などの症状があり、日常生活に支障をきたす状態を不眠症といいます。

 

 
私の場合、一回眠りについてしまえば、起きることはないんですが…。

 

  不眠症には、「寝つきが悪い」「眠りが浅くすぐに目が覚めてしまう」「寝ている時に何度も目が覚める」「朝早くに目が覚めてそのまま眠れない」といったタイプがありますが、当センターには「寝つきが悪い」という入眠障害で受診される患者さんが多いようです。

 

 
原因は何が考えられますか?

 

  主なものとしては、精神的ストレスが挙げられます。言語や文化の違い、学校や仕事、人間関係、将来のことなどの悩みによってストレスが溜まり、眠れなくなってしまうといったものです。他の原因としては、ベッドが変わった、シェアメイトがうるさいなどの環境の変化もあります。体調不良、アルコールや薬、カフェインやドラッグなどの影響なども挙げられますね。

 

 
解決方法はございますか?

 

  精神的な悩みが原因の場合は直ぐに解決は難しいかもしれませんが、例えば、「眠らないといけないと自分に強く念じない」「本を読んだり、テレビを見たりして、眠くなってからベッドに入る」「夕方以降、カフェインが含まれる飲み物(コーヒー、紅茶、ココア、緑茶、コーラなど)は避ける」「アルコールや薬、ドラッグを控える」「毎日日中、息がきれるほどの運動をする」「どんなに眠りにつくのが遅くなっても、毎日、同じ時間に起きる」「暖かいお風呂につかる、音楽を聞く、瞑想やアロマセラピーなどで気分を落ち着かせる」などといった解決方法を実行してみて下さい。

 

 
それらの解決方法でも良くならなかったら?

 

  ごく短期間の睡眠薬の服用により、睡眠パターンを取り戻す治療もあります。また、不眠は不安症や鬱病などの症状として現れていることもあります。では、お医者さんの診断を受けに、更にアドバイスをもらいましょう。

 

  では、なやみちゃん、通訳を致しますのでお医者さんに診てもらうため、一緒に診察室へ行きましょう。

 

【情報提供】
日本語医療センター
予約から診察、そして診察後のサポートも全て日本人スタッフが対応。医師の診察には日本人通訳が付き添い、日本語で安心して受診できる。海外旅行傷害保険加入者は医療費、通訳、薬や検査などの費用を全てキャッシュレスで受けられる(但し保険適応外ケースもあり)。

パース 日本語フリーダイヤル(予約):1800-777-313 
電話:08 9486 4733 
一般診察予約受付時間:月~金曜日8am~17pm 土曜日9am~12pm
住所:Level 1, 713 Hay St. Perth WA 6000 (Perth Medical Centre内) 
ウェブサイト:www.nihongoiryocentre.com.au







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