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【パースエクスプレス・マガジン】今月のなやみちゃん「日焼け止め」


 
オーストラリアで生活することで日本では予期しなかったケガをしたり、病気になったりすることもありますよね。もちろん、そんな時は病院に駆け込むこともあるかと思いますが、英語の診察やカウンセリングで言葉の壁を感じたことのある方も少なくないはずです。このコーナーでは、パース在住の「なやみちゃん」の病気やけがを医師の診察の前に専門家が日本語でアドバイスを行います。

  私が日本語でご案内致します。
日本語医療センター/マネージャー 千綿 真美さん
〈日本語医療センター〉日本人通訳が常勤し、医師の診察を受けられる。また、海外旅行傷害保険でキャッシュレス・サービスも提供している。

 

 

ケース18: 今月のなやみちゃん「日焼け止め」

 

  なやみちゃん、今月は“どうなさいましたか?”具合が悪そうですが、お医者さんの診察の前にお話を聞きしましょう。

 

 
ビーチで横になっていたら、ひどい日焼けをしてしまって。

 

  本当ですね…。オーストラリアは南極オゾンホールの影響で、日本の数倍の紫外線被害が懸念されています。この国では、皮膚がんの発生が世界一と言われています。

 

 
やはり、紫外線が一番強いのは夏ですか?

 

  年間で紫外線が一番強い時期は11月から3月にかけてで、午前10時から午後4時はそのピークに達します。よく曇っているから日焼け止めを塗らなかったという人がいますが、紫外線は雲を通過しますので、曇っていても日焼けをしてしまいますから要注意です。

 

 
その紫外線対策ですが、日焼け止めが最も有効なんでしょうか?

 

  そうですね。日焼け止めはもちろん大切ですが、その使い方にも気をつけて下さい。日焼け止めはUVAとUVBの両方をカバーする“BROAD SPECTUM”と表記されているものを選びましょう。UVAとUVBとは紫外線の種類で、これらは皮膚に到達してダメージを与えるものとされています。SPFは30かそれ以上のものを出かける20分前には塗り、外にいる限り2時間毎には塗り直すこと、水に入ったり汗をかいたりした場合はその都度塗り直すことが大切です。たとえウォータープルーフと記載されているものでも油断禁物です。よく朝一番に塗って出かけたっきり塗り直さず、夕方には赤く日焼けしていたというケースもみられます。SPF50だから強くていいということではありません。大切なのは頻回に塗り直すことです。また日焼け止めだけではなく、もちろん帽子や長袖のシャツ、サングラスの着用も大切です。

 

 
もし、アトピーがある場合は?

 

  アトピーがある場合は、“LOW IRRITANT”、“HYPO ALLERGENIC”など、低刺激性と書かれているものから選びましょう。ただ低刺激性と書かれていても、人によって合うもの合わないものがあるので、いろいろなブランドの低刺激性のものを試していくことが必要かもしれません。アトピーでなくとも、日焼け止めが合わずに皮膚炎を起こしてしまう方がよくいますので、そのような方もやはり低刺激性のものを選択することをお勧めします。

 

 
日焼け止めの塗るタイミングは?

 

  プールや海に入った後はウォータープルーフと明記されていてもその都度、水に入らずに長時間屋外で過ごす場合でもやはり2~3時間おきに塗り直すことをお勧めします。また繰り返しますが、曇っている日でも必ず塗布することが大切です。では、お医者さんの診断を受けに、更にアドバイスをもらいましょう。

 

  では、なやみちゃん、通訳を致しますのでお医者さんに診てもらうため、一緒に診察室へ行きましょう。

 

【情報提供】
日本語医療センター
予約から診察、そして診察後のサポートも全て日本人スタッフが対応。医師の診察には日本人通訳が付き添い、日本語で安心して受診できる。海外旅行傷害保険加入者は医療費、通訳、薬や検査などの費用を全てキャッシュレスで受けられる(但し保険適応外ケースもあり)。

パース 日本語フリーダイヤル(予約):1800-777-313 
電話:08 9486 4733 
一般診察予約受付時間:月~金曜日8am~17pm 土曜日9am~12pm
住所:Level 1, 713 Hay St. Perth WA 6000 (Perth Medical Centre内) 
ウェブサイト:www.nihongoiryocentre.com.au







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