パース市民に最も親しまれ、最も利用されているトランスポート・システム「Transperth」。電車、バス、フェリーと、パースの交通を司るTransperthを知ろう。


   
世界のトランスポート・システムの主流となっているゾーン制。ゾーン制とは、運行エリアをいくつかのゾーンに分け、利用時に通ったゾーンの数(例えばZone 7にいてZone 4に行ったとしたら通った数は3ゾーン)によって料金が決められるシステムのことで、パースもこのゾーン制を採用している。パースでは現在、シティを中心に外側に向かって同心円状に、2セクションエリア、そして9つのゾーンに分かれている。また、決まった時間内であれば乗り降りは自由。有効期限は購入したチケットのゾーン数によって異なり、2セクションは片道のみの利用、1〜4ゾーンは2時間、5〜9ゾーンは3時間となる。チケットやマルチライダーには有効期限の時間がプリントされるので、それを参考に。
チケットの購入方法
電車、バス、フェリーによって購入方法が異なる。ちなみにチケットを買わずに乗車したり、目的地とは違ったゾーンのチケットを買って乗車した場合、高額の罰金が科せられる。正規のルートのチケットを購入しよう。


各駅にある券売機で目的地がどのゾーン内にあるか調べる。
大人(Adult)または学生(Student Concession)のボタンを押す。
目的地のゾーン・ナンバーのボタンを押し、表示された料金を投入する。


乗車時に運転手に目的地を告げ購入する。

 
新型電車EMUも導入されるなど、進化を続けるパースの電車。海岸線と平行し、新興住宅地の開発が進む北部へと向かうClarkson線、パースから南部の内陸部まで伸びるArmadale線、Cottesloe、Swanbourneと人気のビーチへ行くのに便利なFremantle線、スワンバレーのある東部まで走るMidland線の4線がパース駅を中心に東西南北に伸びている。今年8月には、Armadale線の支線Thronlie線が開通。Clarkson線には新駅も追加され、2007年にはMandurah線が誕生する。

 
パースを走るバスは、サバーブ間を走る一般バス、シティを走る無料のキャットバス、郊外を循環するサークルルートの3つに分けられる。


 一般バス
パース市内から郊外の各方面をカバーしているバスはパース市民の強い味方。バスを使って、ほぼ全てのサバーブに行くことができる。バスに乗るには、バスがバス停に近付いてきた時に手で合図して運転手に知らせ、バスを止める、と日本人には慣れない方法に最初は戸惑うが、バスの利用を極めたら、行動範囲がグンと広がる。夜7時以降は、交通の妨げや運行ルートから外れない限り、バス停でなくても止まって降ろしてくれる。バス停から家までちょっと歩く人にはありがたい、こんなサービス(Night Alight)もある。

 CATバス
もう1つは、市内を無料で循環するキャット(CAT:City Area Transit)バス。CATバスは3色に分かれていて、レッドはシティ東西を、ブルーはNorthbridgeとシティを結び、2002年に開通したイエローはEast Perthからシティ間を走る。需要の増加によって、ビッグサイズのCATバスも続々登場。市内の移動がますます便利に。

 Circle Route
サービス開始から5年、ますます利用者の増えるサークルルート。サークルルートはその名の通り、パースの周辺サバーブをぐるりと循環するバス。平日昼は15分おきに、夜は30分おきに出ており、郊外のショッピングセンターや駅、映画館、大学やTAFEなどに行くのにとても便利。しかも、どんなにゾーンをまたいでも、最高2ゾーンの料金でOKなのだ(サークルルートのみを利用した場合)。

 排気ガスゼロを目指して!環境に優しいエコバス登場
現在パースの各地では、水素バス「Hydrogen Fuel Cell Ecobus」が試行運転中。このバスは、電気化学プロセスによって水素と酸素から電力を作り出し、それを動力として動いている。この化学反応によって生まれる副産物は毒の含まれない水蒸気と熱。バスの後部からは排気ガスではなく、蒸気が排出される。環境問題に高い意識を持つ、オーストラリアならではのバス。

水上の交通手段フェリー。バラックストリートの南端にあるバラックストリート・ジェティからサウスパースのメンズストリート・ジェティまで約10分の乗船。夏季(9月〜4月)と冬季(5月〜8月)では運行時間が違うので注意!


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