いよいよ今年も残り少なくなってきた。オージーにとってはクリスマスという一大イベントが終わって一息ついたってとこでしょか。しかし、日本人はこれからが大忙し。新年に向けて怒涛のようにやることがやってくるのだ。

 
オージーには、New Year's Resolutionと言って、1年の目標を決める習慣がある。「今年は禁煙を」「10kgやせる」などなど、紙に書いたり宣言したり。例え守れなくても気にしない。「2週間守れたぞ」「去年よりは太ってないわ」と前向きなオージーであった。
その年の抱負などを、真っ白な和紙にしたためる「書初め」。書初めは1月2日に行う。というのも、2日は事始めの日とされていて、この日に始めたことは上手くいくって言われているとのこと。だったら、時々みかける「初日の出」とかって、意味ないように思うんだけどな・・・。

 
カウントダウンパーティーから夜通し騒いだ後、家に帰って一休み。この日はオージーにとっては“休日の一つ”。日本人のように特別な意味はないそうだ。2日には仕事が始まるってことで、クリスマスから飲み食い続けて騒いだ体を休めるのに、ビーチや家でのんびりするって人が多いらしい。
一般に仕事始めは1月4日ということだけれど、コンビニは年中無休。これに影響されてか、最近では元日に営業するところも増えてきている。警察や病院は仕方ないにしても、正月くらい休めばいいのに。ね。

 
オーストラリアのお子様には残念なニュース。オーストラリアには、お年玉の習慣はないのだ!!なので日本人の皆様、お年玉のことは教えないように。くれぐれも内緒にね。
子供は嬉し、大人は悲し、嗚呼お年玉の習慣。みんなは何歳まで貰ってました?お正月は、家に1年間の幸せを運んでくれる『年神様』を迎える行事。この年神様に供えた米や餅を、年の数だけ子供にあげたのが、お年玉の始まりなのだそうだ。

 
オージーにとって、初日の出だろうとなんだろうと、“太陽は太陽”なのだ。カウントダウンパーティーではしゃぎ疲れて眠り、目を覚ましたら昇ってる。特別な思いはないらしい。パースでは、日の出は見れないので、「初サンセット」でも拝みに行こうかしら?
日本人にとって初日の出は大切なもので、ニュースでも放送されるほど。東は富士山から南は鹿児島の佐多岬と、各地の“日の出スポット”には多くの人が集まる。昨日と同じように太陽が昇るだけなのにって、この“初日の出信仰”、外国の人にとっては不思議な感覚らしい。

 
日本のように、お正月だから食べる!という伝統料理はないらしい。家庭によっては保存が効くクリスマスハムをこの日までとっておいて食べたりもするみたいだけど。オージーはやっぱり、“初BBQ”で決まり?!
お正月といえばおせち料理。かずのこ、黒豆、栗きんとん。伊達巻き、昆布巻き、紅白なます。お正月の間に料理をしなくていいように、保存の効くものがお重の中に入っている。・・・のだけれど、おせちの準備にお母さんたちは大変なのだ。ちなみに、昆布巻きは「よろこぶ」、数の子は「子孫繁栄」と、入っているものはそれぞれ縁起をかついでいるのだ。


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