オーストラリアでも日常的に親しまれているアロマセラピー。それは、アボリジニの人々が長年ユーカリやティーツリーを愛用し、また処方箋がなくても気軽に購入できる自然薬として利用されてきました。家の中で過ごすことの多い冬にピッタリのアロマセラピー。皆さんも自己流の“冬アロマ”の楽しみ方を見つけて、リラックスしてみましょう。

  アロマセラピーを知る!

まず、アロマセラピーに関する基礎知識を知ることから始めましょう。アロマセラピーとは、アロマ(aroma)=「芳香」、セラピー(therapy)=「療法」をプラスした造語で、ハーブなどの芳香植物から抽出した精油(エッセンシャルオイル)を使用して、その香りと成分の働きにより心身に良い影響を与えようという自然療法です。これは基本的に誰でも幅広く楽しめるものですが、いくつか注意事項もあります。正しく使用して、安全に楽しみましょう。

<知っておきたい注意事項>
・ 使用する精油は、成分が100%天然で純粋であること。
・ 精油のほとんどは天然の濃縮エキスで刺激性が強いので直接肌に塗ったり、内服したりしないこと。
・ 敏感肌、アレルギーの疑いがある場合は事前にパッチテストをすること。
・ 2歳以下の子供に使用する場合は専門家に相談すること。
・ その他、体調や症状(妊娠中、高血圧症など)によっては使用を避けた方がよい物もあるので、心配な方は専門知識のある人に尋ねる事をおすすめします。

  アロマで風邪をやっつける!

★喉の痛みに…蒸気吸入
冬は乾燥が悩みの種。ユーカリの蒸気吸入は、粘膜を乾燥から守り、喉の痛みや鼻の不快感を改善してくれます。方法:お湯を入れたカップや洗面器にオイルを2〜4滴入れ、立ち上がる蒸気と芳香成分を口と鼻から吸収します。注意:お湯の温度が高すぎるとむせるので注意してください。蒸気を吸い込む時は目を閉じてください。

★困った咳に…オイルを体に塗る
咳が出るときには、ユーカリオイルをホホバオイルやオリーブオイルとブレンドして喉から胸にかけて塗ると、スーッとして落ち着きます。


  ★体を温め、水分補給…ハーブティー
・ペパーミント:おなかにくるやっかいな風邪に効果があります。またジャーマンカモミールとのブレンドは寝つきの悪い方にオススメです。
・エキナセア:細菌やウイルスの侵入を防ぐといわれています。風邪の予防やひき始めに効きます。
・エルダーフラワー:悪寒を感じた時に。汗や尿が出やすくなります。欧米では「インフルエンザの特効薬」と言われています。発熱時にはペパーミントとのブレンドもオススメです。
・ジャーマンカモミール:体を温めてくれます。頭痛時や寒気がする時に効果があります。また牛乳と相性が良いので、ミルクティーにするのもオススメです。

  冷え性に負けない!あったかアロマ・バス

エッセンシャルオイルを使った入浴とマッサージは血行を促進し美容と健康、疲労回復に効果的です。意してください。蒸気を吸い込む時は目を閉じてください。

ブレンド例:オレンジ 3滴・シナモン 3滴・パイン 4滴
普段よりぬるめのお湯にオイルを3‐4滴入れ、香りを楽しみながらのんびりリラックス。ラベンダーオイルを使用したときはタオルを湯につけ、肩にかけると肩凝りにも効きます。ホホバオイルなどのキャリアオイルを10mlほどブレンドすると肌が弱い方や乾燥肌の方にGood!また、肌に栄養を与える美容効果を望みたいならハチミツを、そして自然塩を加えると体内の余分な水分を除き、代謝促進効果で体がとっても温まります。
 
ブレンド例:ローズマリー 3滴・シナモン 2滴
洗面器に少し熱めのお湯をはり、オイルを1-2滴入れ20分程度両足、もしくは両手を浸します。底にビー玉を敷きつめると程よくつぼが刺激され、体への効果もアップします。


目的によって入浴法を変えるのも効果が感じられます。
<リラックス> 全身浴、肩までつかる、38〜40度、バスタブに4滴ほど
<低血圧> 半身浴、おへその上まで、38〜40度(ぬるめ)、バスタブに2、3滴
<肩凝り> ハンドバス、42度(熱め)、洗面器に1、2滴

おまけアロマ

★お掃除アロマ
雑巾がけの時、バケツの水にアロマオイルを1リットルに対して1〜2滴くらいが目安。エアコンのフィルターを洗った後の仕上げ拭きにもGoodです。
★お洗濯アロマ
ベッドのシーツや枕カバーを洗う時にラベンダーオイルをすすぎの最後に1〜2滴入れると、睡眠時の気分を沈静させてくれます。安らいだ快適な眠りの効果があるでしょう。

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