伝統医学とは
World Health Organization (WHO:世界保健機関)は『伝統医学』について、世界各国で様々な異なる見方があるため、共通の正確な定義や記述が存在していないと述べています。地域により、伝統医学は「何千年も前から体系化され、公然と教えられ、広く系統立てて実践されてきたもの」である場合もあれば、逆に「極秘で神秘的に、限られた場所のみで、口頭で知識や実践が伝承されてきたもの」である可能性もあるからです。
そこでWHOでは、伝統医学の定義を便宜上、「様々な保健活動、手段、知識や信念があり、植物や動物、またはミネラルなどを基にした薬、スピリチュアルなセラピー、手先の技術や運動などを伴い、病気の治療や診断、予防と同時に健康を保つためのもの」と定めています。また、「健康状態を改善し、健康を保つためには、伝統医学などが大事な役割を果たしている」という考えを正式に表明しています。
引用:World Health Organization (WHO:世界保健機関)
オリエンタル伝統医学とは
今特集のタイトル「オリエンタル伝統医学」とは、本誌のオリジナル用語で、「東洋の国々の(=オリエンタル)伝統的な医学」という意味です。今回は東洋の国々の中から、パースにもスペシャリストがいる、中国、タイ、インド、そして日本の伝統医学を紹介します。