Japan Australia Information Link Media パースエクスプレス

各国の郷土料理をパースで

世界の料理 中道裕美

Vol.229/2017/02


世界の料理 食卓のヒント

第25回「コスタリカ料理」


筆者が世界を“食べ歩いた”料理の25カ国目は「コスタリカ料理」です。太平洋とカリブ海に挟まれたコスタリカでは、珍しい魚を使った料理と出会えます。また鶏、牛、豚肉もよく食べられています。

ニカラグア 【コスタリカ】

主食は米や豆ご飯で、米は甘味にも使われます。定番の付け合わせは、調理したバナナや煮豆です。野菜やトロピカルフルーツもよく食べられており、栄養のバランスがよいのが特徴です。




アロス・アグアード・コン・ポーヨ
Sopa Negra
ソパ・ネグラ

シンプルな見た目に、豆や野菜の味が溶け込んだしっかりした味のスープです。

料理の素材

■フリホーレス・ネグロ(Frijoles Negro/★を参照) 
■チレ・ドゥルセ(Chile Dulce/★を参照)
■香草 ■セロリ ■にんにく 
■赤パプリカ ■オレガノ ■塩 
■こしょう ■玉ねぎ
■ゆで卵

アロス・アグアード・コン・ポーヨ-イラスト
料理方法

1. たっぷりの水を入れた鍋で、洗ったフリホーレス・ネグロと香草、セロリと皮をむいたにんにく、割いた赤パプリカとオレガノ、塩とこしょうを豆が柔らかくなるまでゆでます。
2. 湯を切り、室温に冷まし、ミキサーにかけます。 
3. 鍋でスライスしたにんにくとみじん切りにした玉ねぎ、種を取り除いて細かく切ったチレ・ドゥルセを炒めます。
4. 玉ねぎが半透明になったら2.を加えて煮て、さっらとした液状になるよう水を加え調節し、塩で味を調えます。
5. ゆで卵を半分に切り、4.に加えてできあがりです!

★もしパースで作るなら…

フリホーレス・ネグロは日本のものとは違う種類の黒豆です。食材店で“ブラック・ビーン”をご購入ください。チレ・ドゥルセは赤パプリカで代用できます。





セビッチェ・デ・トロ
Mondongo
モンドンゴ

中南米で見られるホルモン煮込みですが、野菜たっぷりなのがコスタリカ流です。。

料理の素材

■トリッパ(Trippa/★を参照) 
■玉ねぎ
■赤パプリカ ■にんにく 
■パプリカパウダー 
■トマト ■グリーンピース ■コーン 
■タイム ■ローリエ ■芋 
■ビーフストック■ねぎ ■塩 
■こしょう

セビッチェ・デ・トロ-イラスト
料理方法

1. 鍋で水を沸騰させて塩を加えた後、洗ったトリッパを柔らかくなるまで茹でます。 
2. トリッパを鍋から取り出して冷まし、一口大サイズの四角に切ります。
3. 鍋に油を熱し、みじん切りにした玉ねぎと赤パプリカ、皮をむいたにんにくとパプリカパウダーを炒めます。
4. 皮と種を取り除きみじん切りにしたトマトと下茹でしたグリーンピース、コーンを3.に加えます。
5. タイムとローリエ、皮をむいてさいの目に切った芋と2.を3.に加えます。
6. ビーフストックと輪切りにしたねぎを加え、塩とこしょうで味付けし、芋が柔らかくなるまで煮たら、できあがりです!

★もしパースで作るなら…

トリッパは、日本で「ハチの巣」と言われている、牛の第2胃袋です。精肉店でお求めください。