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各国の郷土料理をパースで

世界の料理 中道裕美

Vol.211/2015/08


世界の料理 食卓のヒント

第7回「ネパール料理」


筆者が世界を“食べ歩いた”料理の、7カ国目は「ネパール料理」です。ネパールは、立地条件からもインド料理やチベット料理の特徴を活かした料理、また豆や野菜、穀物を使ったヘルシーな料理も数多くあります。

ペルー 【ネパール】

隣接するインドやチベット自治区に影響された料理もポピュラーですが、水牛のあらゆる部位を調理したり、旬の穀物を調理するネパール独自の料理も楽しめます。また、インド料理のようにスパイスを使った料理も数多くありますが、辛さは控えめで、マイルドな口当たりの料理が多いようです。




シミ
Simiシミ

クリーミーでありながら、トマトの酸味もほんのり感じる、まろやかでさらっとした赤豆のスープです。

料理の素材

■キドニービーン(Kidney Bean/★を参照)
■ギー(Ghee/★を参照)
■玉ねぎ ■トマト ■生姜
■ガラムマサラ
■ターメリックパウダー
■塩 ■生クリーム

シミ
料理方法

1.キドニービーンを一晩水に浸した後、茹でて、湯を切ります。
2.フライパンでギーを熱し、みじん切りにした玉ねぎをあめ色になるまで炒めます。
3.2.に1.とすりおろした生姜、ガラムマサラ、ターメリックパウダー、塩、生クリームを加え、最後にみじん切りにしたトマトを加え、弱火で煮れば、できあがりです!

★もしパースで作るなら…

キドニービーンは暗赤色の豆で、赤インゲンマメとも言われています。パースでは、スーパーで売られている缶詰のものでも代用可能です。第5回「インド料理」にも登場したギーはバターオイルですが、無塩バターで代用してください。





マス・バラ
Maas Baraマス・バラ

黒レンズ豆の生地で水牛ひき肉をはさんだ、ネパール版おやきです。多めの油で焼き、表面はカリカリした食感となります。

料理の素材

■黒レンズ豆(Black Lentil)
■水牛肉のひき肉(★を参照)
■ターメリックパウダー ■しょうが
■にんにく  ■卵 ■塩 ■油

マス・バラ
料理方法

1.黒レンズ豆を一晩水に浸し、水洗いをして皮を取り除き、茹でて、へらでペースト状につぶした後、こします(レンズ豆の種類によっては水に浸す必要がありません)。
2.水牛ひき肉、塩、黒胡椒を炒めます。
3.1.とターメリックパウダー、すりおろした生姜とにんにく、卵、塩、胡椒を混ぜます。
4.タワ(Tawa/★を参照)に油を熱し、3.を日本のおやきサイズの円形に広げ、焼きます。
5.火が通ったら2.を乗せ、また3.で挟み、両面焼いたら、できあがりです!

★もしパースで作るなら…

水牛肉ひき肉は、牛ひき肉で代用してください。タワは、円形で淵のない平たいフライパンをさしますが、パースでは通常のフライパンで調理してください。