パースエクスプレス Vol.188 2013年9月号
【2013年9月編】 Aリーグ2013−14シーズン開幕まで1ヶ月が過ぎようとしている。オーストラリアでの2シーズン目を迎える永井龍選手に話を伺った。
—背番号が12から8へ
「クラブから相談されましたが、自分ではどちらでも良いと思っていました。むしろ、昨シーズンからの『背番号12番は永井龍』が定着しつつあったので、そのままでもと思いましたが、父親から“兄弟で8番をつけて欲しい”といった希望を受けたので、8番を背負うことに決めました。セレッソ大阪では8番は特別な番号ですし、プロのフットサル選手である兄もクラブでは8番を付けているので、これも何かの縁かと思っています」
—シーズン開始に向けて今の心境は?
「現時点でプレシーズン8試合に出場し、得点はたったの3得点でした。もし、これを本シーズンに換算したら、全27試合なので10得点そこそこの計算となります。それでは納得できる数字でもないですし、十分ではありません。まだまだ調子を上げていかなければなりませんが、ただ今、自分がもっているプレーのイメージはそう悪くはないんです。日本でしたら、新しいシーズンへの開幕まで、準備期間は約1ヶ月程度ですが、今回のパースグローリーは7月から約3ヶ月もあります。確かに、モチベーションを維持するのは難しくもありますが、開幕までのあと1ヶ月で、さらにプレーの質は上がってくるかと思います」
—チームでのコミュニケーションは?
「監督とも冗談を言い合えるぐらいまでコミュニケーションは増えてきています。自分が信頼されていることも感じています。また、今シーズンは多くの選手が入れ代わりましたが、お互いのプレーを高め合えるチームメイトもいるので、実践が楽しみです。ただ、英語では、言いたいことがすぐに言えず、もどかしいですが(笑)」
—2020年のオリンピックは東京開催となりましたね。
「自分は、2020年には29歳になっています。サッカーの競技は、23歳までが出場枠となっているので、自分はオーバーエイジ枠で、ぜひ出場したいですね」
南アフリカのキャンプを終えたグローリーは、10日も経たない間にマレーシア遠征を決行。その後は、州リーグ所属のローカルチームと練習試合を重ねた。
3万人もの観客を集めたスタジアムでマレーシア・スーパーリーグ(国内最高峰リーグ)所属のJohor Darul Takzim F.C.との対戦。試合は前半35分に永井選手がペナルティエリア内でGKに倒され、PKの判定。そのPKをチームメイトが難なく沈め、前半を1−0で折り返す。そして後半のロスタイムにも、永井選手が起点となり、追加点を決めたグローリーが2−0で勝利を収めた。永井選手はスタメン、フル出場。
永井選手が、ゴール前で相手DFと競り合ったボールを味方選手がゴールに流し込み、3点目の起点を作った。永井選手はスタメン、フル出場。
前半20分、相手DFの裏に出たパスでGKと一対一となった永井選手は、GKの動きを冷静に見定め、股間を抜ける技ありのシュートを決める。また、後半開始2分にもゴール前で豪快なシュートでネットを揺らし、また5得点目は絶妙なパスでアシストを決め、この日は2得点1アシストの大活躍だった。スタメン出場の永井選手は、後半15分にベンチへ下がる。
試合後、永井選手の本人談話として「プレシーズンの練習試合の中で、今日が一番身体のキレもあり、軽かったです。コンディションは徐々に良くなってきていると思います」とコメントを残した。永井選手はスタメン、フル出場。
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