Vol..123/2008/4
「オリジナルデータの真偽」

 なんと、ちゃんと写真画像が表示されるではないか。そうだったのか。ただ単に、メインのデスクトップコンピューターにインストールしているソフト(のプログラム)が誤作動を起こしていただけだ。メインコンピューターにソフトを再インストールしてみると、ちゃんと動き始めた。
 そこで、また不安になった。今使っている画像ソフトは、カメラメーカーが作ったもので、現在のバージョン「6」である。しかし、これ以上のバージョンアップは中止され、新しい形のソフトに移行している。もしかして今後、新しいソフトでは、今の画像のデータをキチンと認識し、読み込み、表示することができなくなるのでは。画像編集ソフトだけでなく、他のソフトでも時々、データの読み込みができないことがある。ソフト自体がオリジナルのデータを認識できなければ、データは無いに等しい。さらに、データを読み込んだとしても、データをキチンと表示しているかどうかをどうやって確かめたらいいのだろか。
 例えば、私が思う「標準」の「灰色」をコンピューターの形式で表すと、"#CCCCCC"である。これをソフトを作る人が意図的に、あるいは無意識的に間違って、「薄い灰色」と表示するようにソフトを作ってしまえば、オリジナルの色は失われてしまう。

 

或いは今後、ソフト開発が飛躍的に進んで、写真に写っているある特定人物を表示できなくすることも可能になるのでは。とても不安である。
 実際、世界中で使われている google も、ある国では特別な言葉の検索には引っかからないように設定されているとか。ソフトもまたオリジナルデータの改ざんの方法となる。  フィルム写真の場合の画像改ざんは、技術的に難しく、オリジナルのフィルムを見ればウソは判明できた。だが、デジタルの場合は反対に、技術的には簡単で、改ざんの真偽が難しくなっている。

 このデジタルの時代は、一体、どこへ向かうのか。全く見当がつかない。個人的にできるのは、オリジナルデータの保存ばかりでなく、旧式の機器の保存、古くなったソフトのバックアップをするのを忘れないようにすることだけだろうか。

   


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