Vol..123/2008/4
「オリジナルデータの真偽」

 今も昔も、バックアップする度に、多くの異なったメディア(フロッピー、ZIP、MO、CD-R等)が存在したため、データの容量が大きくなるにつれ、バックアップのための機器を買い足す必要があった。この10年間で幾種類もの機器を使ってきた。一方、写真フィルムは、歴史の洗礼を受けた(大袈裟か?)機器として成熟しきっている。基本的な性能はほぼ同じだ。そのため、フィルムは現像後、当然フィルムとして残っている。
 もちろん、デジタルデータの場合、保存する容量が大きくなるに従って、過去のフロッピーやZIPで残したデータをDVDや外付けハードディスク(HD)に移している。だが、やはりデータはオリジナルを保存しておくのがベストだと思い、一番元になる源データは、フロッピーの形のまま残している。
 だが、このままのスピードでコンピューター機器が進歩し、ある日フロッピーやCD-Rに読み書きするドライブがなくなったとしたら・・・。その時は、手元にあるフロッピーディスクやCD-Rはゴミとなってしまう。

 

 機器というのは、もちろん機械物だからいつかは壊れる。データが残っていても、それを読み出せない時がいつか来るということを考えておかねばならない。それ故、今は使わないドライブやフロッピーそのものも、ゴミと分かっていながら保存している。
 そんなことを考えながら、写真データの保存を続けている。先週、写真データが全く読めなくなった。背筋がヒヤッとする。あれ、ハードディスクが壊れて、もしかしてこの1年間に撮影した230GBのデータが飛んでしまったのか?
 何度もコンピューターを再起動させ、ハードディスクにアクセスするがデータを読み込まない。しばし考える。もしかして・・・。思い出したように、普段は使っていないバックアップ用のデスクトップコンピューターのスイッチを入れ、壊れたかも知れないハードディスクにつなげてみる。メインコンピューターと同じソフトを立ち上げ、画像にアクセスしてみる。

   


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