まあ誰にでも、ある特定の時期を問わず、子どもの頃に戻ってみたいと思うことがあるだろう。20歳くらいの年齢を経たら、誰しもいろんな経験を経てきて大人になっていく。だが、そんな時、ふと何かの拍子に子ども時代を思い起こすと、ああ、あの時の自分に戻りたいということがあるはず(きっと)。
しかし、じっくりと考えてみると、そんなことを考える時は、良い思い出の子ども時代しか振り返っていない。だが、どんな時期であれ、ずっと良いだけの日々を過ごしたことはあり得ないはずだ。良いことも悪いこともあって、大きくなってきたはず。もっとも、悪い出来事というのは、よっぽど心に傷を残さない限り、忘れ去っていく。そうしないと、ココロを持った人間はストレスを抱え続けて生活していけないもの。
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だが、冷静になって子ども時代を思い出すと、誰にでも嫌な出来事があったはずだ。
「明日提出の宿題ができていない」「嘘をついたが、バレないだろうか」「喧嘩した友人と、顔を合わせなければならない」「友だちから悪口を言われている」「仲間はずれにされている」「苦手な発表会があり、人前に出て話をしなければならない」「運動会で嫌な競技にでなければならない」「嫌いな先生、大人がいた」
そう、誰にでも良い思い出と同じ程度に、苦手な経験があったはず。 |