「耐えている人びと」 by 宇田有三
しかし、議席の8割以上を獲得したNLDは軍のカで押さえ込まれた。大多数の人びとは当時、1962年以来続く軍政に「否」を突きつけたのに。あの選挙から13年がたった。人びとの願いは、この軍事政権下で変わるようにはみえない。今、生活状況を変えようと動くより、政治を語ることさえタブーとされている。
軍政も結構やっているじゃないか。そういう外国人もいる。果たしてこの10年以上の間に庶民の生活は悪くなるばかり。どうしてそう言えるのか、分からない。
明るい生活の中にも、政治の重圧に耐えている人の姿が目に浮かぶ毎日である。