「耐えている人びと」 by 宇田有三
村から町への山道を行く。牛や豚のように大型トラックの荷台に詰め込まれる。荷物が優先され、人は立ったまま。料金は500円余り。なんでこんな扱いされるのだ、と思っていたら…。そんなトラックに乗ることさえできずに、ホコリまみれになりながら歩いて山を下りる人たちの姿もある。
命をすり減らして生きている。 懸命に生きている。 1990年に選挙があった。よりよく生きたいと願って、多くの人がアウンサンスーチー氏率いる政党・国民民主同盟(NLD)に投票した。