Vol..149/2010/6
「ビルマの暑い日々」

 それから数日後、地方に出た。そこもやっぱり暑かった。
 
その日は写真撮影のため、顔に熱風を受けながらバイクを運転していた。半時間もハンドルを握っていると、知らず知らずのうちに、頭がぼぉ〜っとしてきた。高い気温と熱風で脱水症状に陥っていたのだろう。バイクは道路から飛び出し、思わず畑に突っ込みそうになった。一体、どのくらい暑いのだろうか。試しに計ってみた。
  温度計付きの自分の腕時計を見て、驚いた。なんとデジタルの数字は、46.4度を示していた(カメラでその写真を撮る前に0.1度下がった)。この数字を見て、余計に頭がクラクラしてしまった。
  無理をするのはやめよう。身体あっての写真撮影の仕事なのだから。そうつぶやきながら、バイクのスピードを落として、宿泊先のホテルに戻ったのであった。あの暑(熱)さは、1ヵ月経っても体が覚えている。

 

   


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